診断名・障がい名 自閉症スペクトラム障害、ADD(不注意優勢型)
- 業種
- 教育業界
- 職種
- 大学キャンパスの環境整備業務
- 性別
- 男性
- 年齢(利用時)
- 49歳
- 障がい種別
- 発達障害
- ご利用期間
- 1年6ヶ月
Problem 利用前に抱えていた困りごと
- 中学を卒業してから仕事を転々としていた。生活の為になんとか次の仕事を見つけて勤めるものの続かず困っていた。苛々がコントロールできないことが度々あった。
Background ジョブサを知った経緯
仕事を探していた時にハローワークで就労移行支援を使うことを勧められ、ジョブサ船橋を利用した(1回目の利用)。しかし、生活が困窮していたこともあり(生活保護受給)、十分に訓練をしないまま2013年4月、求人誌で見つけた社会福祉法人の障がい者グループホームにヘルパー(一般枠パート)として就職。その後、その繋がりで転職をしたが上手くいかずに退職、生活保護受給の手続きを行い、再度ジョブサ船橋を利用(2回目の利用)することとなった。
Reason 利用しようと思った理由
障がい者グループホームに就職した後も、色々な相談ごとでジョブサ船橋と繋がっていた。当時のサービス管理責任者に「安定就労をして人生を立て直すためには、一度目のような中途半端な理由はやめましょう」と言われて気持ちを一新、二度目の利用を決心した。
Wish 本人/家族の希望
職種 | ヘルパー資格を活かせる障がい者介護の仕事 |
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就職時期 | 早い方がいいが、自分の課題を克服してからが良い |
雇用形態 | できれば社員(障がい者雇用枠) |
その他 | 上司が高圧的ではない職場が良い |
Difficulty 仕事をイメージしたときの苦手・不安
- 不安が高まるとイライラして眠れない。仕事に影響が出ると困る。
- 不安や苛々をお酒で解消しがち。主治医から飲酒を控えるよう言われているが、つい手が出てしまう。
- 高圧的な雰囲気の上司が苦手である。
Effective training 効果的だったトレーニング支援内容
自分と違う考えや意見を認める
【成長した点】
自分の考えに固執しがちで他者の意見を受け入れられない頑なさがあったが、何か重要な決め事の際には、スタッフの助言を求めることができるようになった。意に沿わない助言に対しても、反論せず、耳を傾けることができるようになった。
就職準備講座
【成長した点】
自分の障がいについて客観的に分析し、苦手なことを認められるようになった。また、職務経歴書の作成を通してこれまでの職歴を整理し、自分を見つめ直すことができた。
企業見学・職場体験実習
【成長した点】
県立学校の清掃、高齢者施設の清掃・介護補助の二回の実習に参加した。前者は「希望の職種と違う」という理由で辞退したが、現場担当者からの評価も低かった。後者は概ね希望の職種であったが、実習の様子で不採用となった。ショックは受けていたが、自分の希望や思いと他者からの評価に隔たりがあることを認識できたことは良い経験だった
Result 就職結果
ジョブサ利用期間 | 1年6ヶ月 |
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職種 | 大学キャンパスの環境整備業務 |
雇用形態 | 非常勤職員(障がい者雇用枠) |
合意が得られた配慮 (通勤/業務/環境/対人) |
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その他 (通勤/業務/環境/対人) |
希望の職種とは違ったが、スタッフと長時間話し合いをし、納得して実習に臨んだ結果、採用となった。複数の指導員がいる職場で、急かされることなく少しずつ業務を覚えていっている様子。家族の問題やグループホームの利用などについても相談に乗っていただける温かい職場環境である。5年後、無期転換となるよう引き続き定着支援を行っていく。 |